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イかせ屋…
第4章 ルール



15分くらいで警察の人が来た。


「この部屋の持ち主は?」


警察の人が聞いて来る。

私はただ昌さんにしがみついてるだけ。

私をしっかりと抱いた昌さんが警察に答える。


「彼女の部屋です。」

「貴方は?」

「彼女の今の恋人です。」

「今の?」

「ええ…。」


そんな会話の後は荒らされた部屋の中に入ったかを聞かれて入ってはいないと答える。

しばらくは警察の人だけが部屋に入り状況の確認をする。


「失くなってるものはないみたいですね?」


私の通帳や印鑑、パスポートなどが散らばってはいるけれど失くなってはいない。


「はい…。」


警察の質問に怯えた顔で返事をする。


「物取りに見せかけた嫌がらせみたいですね?心当たりはありますか?」


その質問に昌さんが答える。


「実は、彼女の前の男がしつこくてストーカーになってるんです。彼女が怖がるから今夜から俺の家に連れて帰るつもりで荷物を取りに来たら、この有り様だったんです。」


何!?

それじゃあ、犯人は雄君になってしまう。


「なるほど…、前の彼氏っの犯行という可能性が高いのですね?」


おまわりさん!ちゃんと調べずに納得をしちゃうのですか!?


「わかりました。詳しい話は警察署の方で…、その時に被害届けを出す事になります。」

「弁護士を付けてもいいですか?」

「被害者なのに?」

「彼女が怯えて話せないみたいですから。」

「なら、彼氏さんの供述でも大丈夫ですよ。今までの状況だけで充分ですから。」

「わかりました。」


とりあえず、貴重品だけを警察の人が預かり、警察署に行けばすぐに返してくれるという流れだった。

部屋の鍵も一応、警察の人に預けて私は昌さんと警察署に向かう。



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