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イかせ屋…
第4章 ルール



昌さんにお風呂に入るようにと促された。

今夜は着替えがないからと真っ白な浴衣を渡される。

藤色の滑らかな肌触りの帯。


「明日は梓に必要なものを買いに行こう。」


昌さんが優しく言いながら私の額にキスをする。

夕べと同じ部屋…。

フカフカのお布団に昌さんと並んで寝る。

彼はただ私の髪を優しく撫でるだけ…。

アロマの甘い香りにフカフカのお布団だから眠気が襲って来ちゃう。

欠伸が出る。


「眠いか?」


昌さんがクスクスと笑う。

今夜は寝かせないって言ってたのに…。

焦れったい人…。


「なんか、疲れちゃったから…。」


わざとそんな言葉を言ってみる。

本当は期待をしてる。

彼は私の身体をギリギリまで感度が上がるようにするとか言ってた。

それほど感じさせられるってどの程度?

期待に胸が膨らむ。


「疲れたなら寝るか?」


髪を耳にかける指…。


「寝ちゃってもいいのですか?」

「梓にその気がないなら、仕方がないだろ?」

「何故?」

「梓が俺を求めないと梓の身体が素直にはなってくれない。そんな梓を感じさせても意味がない。」


だから、恋人のような気持ちが必要なんだ…。

ならば…。


「今夜はまだ、眠りたくないの…。」


昌さんの着物の胸元に手を当ててみる。


「いいね…、梓…、その気にさせられる。」


顔を撫でながら頬や耳にキスをされる。


「昌さん…。」

「寝かさない…。」


肩や腕をフェザータッチで撫でて来る。

ゾクゾクとする。


「寝かせないで…。」


甘えた声が出ちゃった。


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