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イかせ屋…
第1章 彼氏
「雄君…、話があるの。」
岡部 雄二(ゆうじ)…26歳。
自称ミュージシャン…。
杉田 梓(あずさ)…26歳。
本日より無職…。
「会社が倒産をしちゃった。」
彼氏であり、同居人である雄君にその事実を突きつける。
短大時代の合コンで出会った。
割と優秀な大学の学生だった彼は音楽の話になると目を輝かせて夢中になり話し掛けて来るから惹き込まれるようにしてお付き合いが始まった。
気付けば、彼は大学を中退して私の家に転がり込む。
「そうか…、可哀想に。おいで…、梓。」
二枚目の男…。
そして優しいという事実はある。
ただ生活力と才能がないという事実にそろそろ気付くべきだという時期…。
「俺が頑張るからさ…。」
毎回、同じ言葉。
4年も一緒に暮らしてると聞き飽きた言葉。
ベッドに居た雄君が私を狭いベッドに寝かせる。
会社の制服であるブラウスのボタンが忙しなく外されてスカートも脱がされる。
パンストを強引に下ろすから伝線が走り、また1枚を無駄にしたとか考えちゃう。
好きな人…。
でも、愛は冷めてる彼氏…。
今日こそ別れようと何度か思った。
別れないと植草君の気持ちに答える事も出来ない。
別に植草君にも愛はない。
だけど雄君よりは一緒に居て嫌な気分にはならないと思う。
「梓…。」
ブラジャーを外した胸が彼に揉みしだかれる。
雄君はいつも乱暴だ。
感じない…。
初めてが雄君だったから、そういうものだと思って諦めてた。
乳首を弄られても、舐められても感じない。
雄君の手が私の股間を探り出す。
「あん…。」
感じているフリだけをする。
そうしなければ雄君がムキになってこの行為が長くなるだけだから…。