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イかせ屋…
第5章 キス
「そういう可愛い顔は禁止な。」
昌さんが笑うから私も笑ってしまう。
可愛いとか…、恋人気分を盛り上げる為のお世辞だよね?
でも、ドキドキとかしちゃう。
昌さんが丁寧にムースをティッシュで拭い取ると私の股間は小学生の頃のようにツルンツルンになった。
うひゃー!?
自分でも恥ずかしいくらいにやらしい股間!
「ああ…、やばいな。綺麗過ぎる。この映像だけで何もしなくても100万以上の価値がある。」
「そんな…。」
「綺麗だよ。整った形…、ほとんど使い込まれていない綺麗な色…。」
またお肌の為のオイルを塗り込まれてツヤツヤの股間にされる。
「そろそろ風呂に入って、朝飯にしよう。」
肩を抱かれて昨日と同じお風呂に向かう。
「梓は自分で着物が着れるか?」
「無理です。」
「なら、風呂上がりは呼べ。着せてやる。」
下着も何もないからとりあえず今日の私は着物を着る事になるらしい。
「朝飯を食ったら梓の服を買ってやるから。」
頭にキスを落とされる。
でも、口にはして貰えない。
ルール違反…。
なんのルールなんだろう?
何も聞けないままお風呂に入り、お風呂上がりは昌さんに着物を着せられる。
藤色の落ち着いた雰囲気を出す着物…。
「綺麗な着物…。」
「母の物だった。」
「お母さんの?」
「3年前に亡くなった。」
聞いた事を少し後悔しちゃう。
信頼関係を築く為に素直に答えてくれる昌さんだから、嫌な話も答えてくれる。
質問には気を付けなくちゃ…。
そんな思いで昌さんを見る。
「ほら、出来た。」
白い帯に赤い帯留め…。
背筋がシャンとして自分じゃないみたい。