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イかせ屋…
第5章 キス
昇君が昊さんの隣に座り、昌さんが昊さんの前に座るから私は昇君の前に座る事になる。
「誰?この女?」
昇君が私の事を聞いて来る。
「岡部の女…。」
昊さんが冷たく言う。
「今は俺の女…。」
昌さんが不機嫌に言う。
「いつまで?」
昇君がニヤニヤとして聞いた。
いつまで?
借金が終わるまで…。
なんか悲しくなって来る。
「子供が余計な事を聞くな!」
昌さんが昇君を叱る。
昇君はまだ大学生らしい。
親分様は黙々と朝食を食べる。
昨日と同じように立派な朝食…。
朝食が済むと昇君と昊さんはさっさとダイニングから出て行く。
親分様と昌さんと私だけがのんびりとコーヒーを飲んでる。
うぅっ…。
緊張をします。
「母親が居なくなってから息子達が女性に対して失礼になってる。すまない…。」
そう親分様がゆっくりと私に言う。
「あ…、いえ、大丈夫です。」
慌てて答える。
「杉田さんについては昌の判断に任せる。」
それだけを言うと親分様もダイニングから出て行った。
昌さんだけが私の顔を撫でてのんびりとしてる。
「迷惑な女ですよね?」
本音を聞いてみる。
「別に迷惑じゃねぇよ。」
優しい昌さんがそう答える。
この優しさに甘えてしまう。
悲しいくらいに昌さんが好きだとか思ってしまう。
昌さんに連れられて買い物に出掛けた。
いつものように清さんの運転。
やっぱり今日も趣味の悪い服を着てる。
昌さんに連れて行かれたのは高級ランジェリーショップ…。
一番安いパンティが1枚で軽く1万とかしちゃう。
ブラジャーとセットにすると3万とか…。
下手をすると10万以上の下着もある。