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イかせ屋…
第8章 決別



2週間が過ぎた。

ハローワークに行かなきゃ…。

そう自分に言い聞かせる。

未だに前を向いて踏み出せてない。

広いリビングに寝転がり


何やってんだろう…、私ったら…。


そんな事をぼんやりと考えちゃう。

前のサバサバとした自分に戻らなくっちゃ。

頭ではわかってるのに、ただのだらしない女に成り下がる。

昌さんがAVの出演料だと更に200万をくれた。

そのせいで再就職に焦る気持ちが全く湧かない。

食事はコンビニ弁当を1日1回食べるだけ…。

ゴミが溜まり、洗濯物が溜まる。

なのに無気力なままの私…。

昌さんを思い出さないようにするのに必死で、部屋に引き隠りになってる。


「最低…。」


自分の往生際の悪さに呆れちゃう。

サバサバだけが取り柄のくせに、男に関してはズルズルの悪い癖が残ってる。

本当にしっかりしなさいよ!

自分自身にキレてみる。

なのに出て来るのはため息ばかり…。

はぁ…。

そのため息の瞬間、滅多に鳴らない私の携帯が鳴り出した。

昌さん!?

期待を込めて携帯の画面を見る。

着信は植草君…。


『よう、元気か?』


携帯の向こうから懐かしい声がする。


「うん、そっちは?」


久しぶりの人との会話に萎んでた心が少しづつ膨らんでく。


『再就職も決まったし、順調だ。杉田さんは?』

「色々とあって、まだ決まってないんだ。」

『大丈夫か?』

「うん、大丈夫だよ。」

『てか、あれから色々とわかった事があるし、話がしたいから明日の夜にでも飯でも食いに行かない?』


久しぶりに人と会う…。

しかも食事…。

動き出すきっかけを植草君がくれるような気がする。


「行く!待ち合わせ、どこにする?」


2つ返事で答えてた。



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