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イかせ屋…
第2章 取り立て



「岡部 雄二は居るか?」


いきなり高級スーツの人に聞かれる。

あら、いい声…。


「いません。」


何故か素直に答えてしまう。


「隠すと為になんねぇぞ!」


茶髪のスカジャン男が甲高い声で言う。

何故か、高級スーツの人が

チッ…

と舌打ちをする。

スカジャン男が怯えた顔をして、私はビクンッと身体を強ばらせる。


「岡部に用がある。」


もう一度、高級スーツの人が素敵な声を聞かせてくれる。

強ばった身体から力が抜ける声…。


「岡部なら本当にいません。夕べ、出て行きましたから…。」


正直に答える。

居ないとわかれば、それで終わると思ってた。


「申し訳ないが杉田 梓さんはあんたか?」


高級スーツの人の質問が続く。


「はい?」


これは迂闊に返事をするべきじゃなかった。


「清(きよし)、ヒロを連れて車で待ってろ。」


高級スーツの人が紫のYシャツの男に命令をする。


「しかし…。」

「俺が言った言葉が聞こえなかったか?」

「わかりました。」


スカジャンと紫の男が立ち去ると高級スーツの人が優しく微笑む。

厳つい顔なのに笑うと悪戯っ子みたいな顔になる。

ちょっと可愛いかも?

くだらない事を考える。


「こちらは礼儀を尽くして紳士的に話をしたい。だから、そちらも変に騒がずに落ち着いて話を聞いて欲しいのだが、上がらせて貰ってもいいかな?嫌なら、外の喫茶店かファミレスに行くという方法もある。」


高級スーツの人が淡々と事務的に言うから恐怖は全く感じない。


「どうぞ…。」


その人を部屋に入れてしまった。


「ありがとう…。」


本当にその人は紳士な対応だった。



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