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イかせ屋…
第9章 再会
部屋はやっぱりスィートルーム。
綺麗な女性はバスローブに着替えて結い上げた髪を下ろしてる。
着物の時はもっと落ち着いた大人の女性に見えたのに今は怯えた小さな女の子のように見える。
ごく普通の若い女の子…。
何故、彼女がイかせ屋なんかに仕事を依頼するの?
「彼女も見てくれるの?」
「急で申し訳ありません。彼女も同席をさせます。」
昌さんが私の髪を撫でたように彼女の髪を撫でる。
やっぱり、優しいのはイかせ屋としての仕事なんだと思うと胸が鋼の杭を打ち込まれたように痛くなる。
「頑張るわ…。貴方…。」
彼女が昌さんに儚く美しい微笑みを見せるとバスローブを脱ぐ。
細くて白くて儚くて…、だけどとても綺麗な身体をしてる。
そんな彼女が広く大きなベッドの真ん中へ綺麗な裸体を惜しげも無く晒して横たわる。
ベッドの脇にヒロ君と清さんが立ち、反対側に昌さんが立つから私は昌さんの横に並ぶ。
彼女が目を閉じて自分の顔を撫で始める。
赤く艶やかな唇を舌なめずりして、うっとりとした表情をする。
まさか!?これって!?
自慰行為…、つまりはオナニーという。
それを人に見せて彼女は感じてる。
やっぱり、ただの変態女!?
見た目とのギャップに戸惑ってしまう。
自分の指先を舐めてその指先を自分の胸へと這わせてく。
はぁはぁと彼女の息遣いが熱いものへ変わる。
白くて小さくて綺麗な裸体…。
足を開き、自分の股間を覆うように手を当てる。
生々しくて卑猥な光景が繰り広げられてるのに、ヒロ君も清さんも昌さんも無表情で眺めてる。
「ああ…、ああっ…、いいわ!貴方…!」
彼女の喘ぎだけが響き渡る。
思わず目を逸らしたくなる。
私の手が握られる。
目は逸らさないという約束…。