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イかせ屋…
第9章 再会
だけど…。
卑猥なのに、どこか切なく感じる自慰行為…。
彼女の口から漏れる喘ぎも決して悦びの喘ぎではなく哀しみの喘ぎに聞こえる。
何の為にこんな事を…?
「来て…、ねぇ…、貴方…、来て…!」
彼女がそう叫んだ時、清さんが彼女の手に黒いものを手渡す。
あれって!?
生まれて初めて見た。
真っ黒な男の人のシンボルの形をしたオモチャ…。
いわゆるバイブというものよね?
そのバイブを彼女は愛おしげに舐め始める。
本物の男の人のシンボルをフェラチオするみたいに彼女はそれを丁寧に舐めて口の中に出し入れする。
何が起きてるのか全く理解なんか出来なかった。
昌さんが私から離れてベッドに腰掛ける。
彼女の髪を撫でながら
「いいよ…、千里…。好きなだけ感じなさい。」
と優しい声で言う。
彼女はまた微笑みを浮かべる。
その微笑みに寒気がして背中がゾクゾクとする。
彼女は舐め尽くしたバイブをゆっくりと自分の身体の中へと収めてく。
ウィンウィンとモーター音がして、彼女が歓喜の声をあげる。
「貴方…!ああっ!いい!」
そう叫ぶ彼女の髪を撫で続ける昌さん。
「いいよ…、千里…、もっと深く。もっと全身で感じるんだ。」
昌さんが言葉だけで彼女をエクスタシーへと導いてる。
これがイかせ屋の仕事…。
彼女の淫らな行為と昌さんの言葉に私の身体が熱くなり疼き出す。
やだ…、感じちゃう。
目を逸らさないようにするだけで必死になる。
足が震えて腰が抜けそうになって来る。
1時間以上も彼女はオナニーによるオーガニズムを繰り返し、全身を痙攣させ続ける。
「ああっ!孝(たかし)さん!愛してる!」
絶叫に近い叫び声を上げると彼女は幸せな顔を見せながら目を閉じて動かなくなった。