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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第6章 享受5-会長の繋がり
「分かっていたって聞きたく無い!
紀永から私を離す言葉なんて聞きたく無い!!
そんな為に紀永の話を受けた訳じゃ無い!!!
私はただ紀永と一緒に居たいだけ、紀永と一緒じゃなければ早乙女なんて関係無いっっ!!!」
「‥‥美紀‥‥泣いて‥‥」
身を起こし、私に向かって泣きながら自分の意見を言う美紀は、18才の頃の美紀を彷彿とさせる‥
傷付いた美紀の悲痛な叫び、私はまた過ちを犯そうとしてしまっているのか。
(約束をしたのは‥‥私だというのに‥‥)
親子では無く恋人として美紀を愛する。
これは私が美紀に言った言葉、美紀を女性としか見れない私が言った言葉‥
忘れた訳では無い、だが美紀の成長を考えると、私の存在は邪魔にしかならないのでは、そう思う心を美紀に悟られてしまったよう。
「‥‥すまない美紀‥‥」
伝う涙を指で拭い、美紀をしっかり抱き締めても美紀は抵抗1つしない‥
ただ俯き私の腕の中で落ち込んでる‥‥そう見える。