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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第6章 享受5-会長の繋がり
「遠藤さんとだからあんな約束が出来たけど、約束以上は怖い‥
遠藤さんでも怖い、遠藤さんの中の男を見てしまったせいで、私はあの時怖くて動けなかった、男の‥‥欲情の瞳で見詰められ怖かったの、それは今でも変わらない、誰も紀永の代わりなんて出来ない」
「‥‥‥美紀‥‥‥」
此処まで深く美紀の心に凝りを残していたとは‥
遠藤ならばと思ったが、遠藤ですら美紀は恐怖を抱く‥‥キス程度はしているはずなのに、それでも駄目だった。
美紀の男性不振は私以上、人の事は言えないが治せないものなのか‥
それ以前に、美紀の心の根底にある恐怖は、あの男の事だけなのかすら疑問。
「普通に見れば私は誰も愛せない、関係を持つ前に恐怖感の方が先に来る‥
誰も愛せない‥‥そしてこんな私なんて誰も愛してくれない、見た目は良いけど中身は汚い私なんて、知れば誰も愛さない‥‥それくらいの自覚は持ってるつもり」
「それは美紀のせいでは無い、美紀だけが責任を負う必要も無い、そして終わった事だよ」
「終わってないよ‥‥多分一生‥‥」