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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第6章 享受5-会長の繋がり
流石にこれではと思い、手短にあったブランケットで美紀の身体を被ったが、美紀は目覚める気配すら無い‥
精神的疲労のピーク、それを超えてしまったが為に気を失ったとも言う。
「‥‥‥美紀‥‥‥」
何とか普通の幸せをと望んだが、今の美紀を見てしまい、その気持ちが揺らぐ私が居る‥
癒えない心の傷を作ったのは私、だとすれば私は最後まで責任を取るべきではないのか?
例えそれが間違った選択だったとしても。
「・・・
どうすれば、みんなで幸せになれるのだろうね」
・・美紀の言葉・・
全員が幸せになれる、そんな都合が良い方法は‥‥‥無い‥‥‥
その中で一番ベストな選択をと、ずっと模索して来た、遠藤の事もその布石。
「美紀の幸せは‥‥‥」
そんな事は言葉にしなくても分かり切っている、分かっていても探してしまう私だが、それ自体が間違っているとすれば??
「やはり手離すなんて出来ないね」
しっかりと私の腰に手を回しているものだから、動くに動けず‥
そのまま美紀と一緒にラグに転がって、美紀のぬくもりを感じながら私も目を瞑る‥‥私も自身の心に揺れ動きながら・・・