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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第3章 享受2ー祖父が残したもの‥‥
秘書になりたいという思い以外、さしたる自分の意思が無かった私に芽生えた私の意思、初めて明確に女性が愛しいと思った私の意思。
だがそれは、一番敬愛する会長に対する裏切り行為に等しく、会長から美紀様を奪う意思は一切無い‥
前に会長に話を持ち掛けられた時、無言を貫き話を流した‥‥会長がどう思っているのか私には分からないが。
「んっ‥‥んっ‥‥遠藤‥‥さん‥‥」
「ヤらしい顔をしますね美紀様は‥‥」
この一時だけで良い、これ以上望むのは過ぎた事だとは理解している‥
ギリギリの妥協点で、美紀様は私に向かって約束の提案をしたのだから。
そう、美紀様の優しさに甘えていれのは私の方、こうしてくれる美紀様に依存しているとも言うが、私はこうした曖昧の立場で良い‥‥誰も争わないように‥‥
「あっ‥‥」
キスしたまま頬に触れている指を耳の方へとズラして軽く耳朶を触る‥‥が、それが悪かったよう。
「んんっ!
あっ‥‥だめぇぇーー!!」
ビクッと固く震える美紀様の身体‥
甘い喘ぎ声を上げ、美紀様は軽くイッてしまったよう。
(しまった!
やり過ぎましたか‥‥)
快楽にうち震え、そして力無く私の胸に身体を預け、荒い呼吸の繰り返し‥
時々震える身体は、イッた快感の余韻に浸る女性そのもの。