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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第3章 享受2ー祖父が残したもの‥‥
「‥‥‥あっ‥‥‥」
言葉を掛ける間も無く、遠藤さんは車から降りてしまった‥‥
本人は隠しているつもりだろうけど、かなり辛い顔をして私を離したのが分かる。
「・・・
どうして学習能力が無いんだろうね私って・・・」
軽く私がイカされるまでキスを止めなかった遠藤さん、そんなに深く夢中になっていたのに、止めたのは遠藤さんの方‥
男が本気になったら、簡単には止まらないと分かっているくせに、遠藤さんが止まってくれて何処かホッとしている私がいる。
「‥‥ちょっと嫌だこういうの‥‥」
米国で散々思い知ったのに、私はまた同じ事の繰り返し‥
遠藤さん、そしてオリバーさんも、恐ろしいほどの強固な理性の持ち主だから私は無事で済んでいるけれど、普通だったらヤられていてもおかしくない今の状況。
また同じ事を考えるなんてね、どうしてこの手だけは成長しないのかって私でも思うよ‥
本当に馬鹿な私‥‥だから行動しよう?今度こそ!
「大丈夫‥‥私は大丈夫‥‥
危ういのは遠藤さんだから‥‥」
自分に言い聞かせてから、私も車から降りた、そして向かうのは遠藤さんの隣。
「・・・美紀様??」
「‥‥遠藤さんは‥‥遠藤さんは‥‥そうやって何時まで自分を抑え込むつもりなの?」
本当は私が言ってはいけない言葉、だけど耐える遠藤さんを見ていたら私の方が辛くて、思い切って話を切り出して見た。