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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第3章 享受2ー祖父が残したもの‥‥
あの後は普通に屋敷に帰って来た、と言っても帰宅した時点でもう日付も変わり1時近く‥
コンビニも何も無く、慌てて風呂に入り屋敷用の私服に着替えて1時半過ぎ。
「どうしよう?
せっかく買って来たけれど、思いっきり遅い時間だし‥‥」
部屋のデスクの上に置いたラジカセ‥
聞きたい気持ち半分と、幾らなんでも遅いでしょうという気持ち半分、散々悩んだ挙げ句私が決めたのは‥‥
「明日は休日だから‥‥少しは良いよね?」
うん、聞きたい気持ちの勝利!
でもね、箱の中に入っているラジカセのセッテングからのスタート‥
朔夜叔父様にある程度説明して貰ったけど、やっぱり取り扱い説明書に目を通してしまう。
「‥‥めっちゃアナログ!!」
ぶっちゃけコンセントを繋ぐだけで準備完了、だけどヘッドフォンを使いたいからデスクの中をゴソゴソ探し、雑多の中から漸くヘッドフォンを発見。
「‥‥どれにしよう??」
椅子に座り、ラジカセの前に並ぶのは、色々なカセットテープ達、1つ1つ内容が違うみたいで、此処でもどれにしようか悩み悩み‥
悩んだ挙げ句選びはしたよ?
ただ再生ボタンを押して、聞こえて来たやり取りに暫し呆然としたのは確か。
だって‥‥だって‥‥
あの紀永が、ひいお祖父様にやられっ放し、これはこれで貴重かも‥
こんな紀永は初めてだと思う。