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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第3章 享受2ー祖父が残したもの‥‥
『これでは社員全員を移動させる事は難しい、幾ら本社に近いと言っても、出社すら大変な社員が出るのは確か』
『それを考えるのが紀永お前の仕事だろう、子会社1つ開けたのだ、スペースは十分以上にある筈』
『社員を空きスペースにでも住まわせろと?』
『一時的な事だ、それも視野に入れるべきではないのか?』
『あなたって人は相変わらずっ!』
『人を動かすという事は多少強引な手も使わんと動かん、優しいだけでは人は動かんぞ紀永‥
お前だとて分かっているだろう、人を動かす大変さは‥‥』
『分かっていますがね、私と会長ではやり方が違う、私はそこまで社員のプライベートには首を突っ込まない』
『だからこそお前の仕事だと言っているだろう、今時時勢はお前の方が詳しい』
『‥‥‥はあ‥‥‥』
「‥‥‥凄っ‥‥‥」
前会長はワンマン経営と聞いた事はあったけど、此処まで凄かったんだ‥
紀永が何を言っても、すぐさま切り返し意見を曲げず、自分の意思を押し通す。
これが前会長、烈ひいお祖父様‥
紀永が太刀打ち出来なかったと溢した、前会長のプレッシャー
だけど‥‥何処か今の会長紀永にも似てる、人を従わせる言葉かな?
それが似てると思う、じゃ紀永のあの会長的言い回しはひいお祖父様からなの??