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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第2章 享受1ー事前準備はスリリング!?



「‥‥‥凄っ‥‥‥」


「何が凄いのかな美紀?」


私の部屋に入って来たのは紀永‥
そんな紀永は、私が持っていた書類に目を通して苦笑い中。



「懐かしいね‥‥
改装はするが業務は止めず、それが前会長の意向だった‥
私の方は系列のスペースを空かすのに苦労したよ、本社1フロアーで100人以上の大移動、確か無理矢理系列の1社を空かした‥‥だったかな?」


「資料的には、系列統合で他の系列スペースに回してる‥‥」


つまり、1社分の業務を多数ある系列に割り振り、同じ業種は統合させ逆に力を付けるように細分化‥
系列1社を深く読み解かなければ出来ない事だよ。



「ついでだから全系列の見直しも同時に行い、今の系列の基盤になっているのだが、悪い選択では無かった」


もう少し箱の中身を確認すれば、出て来る出て来る統合移動の採決書類‥
そしてファイルには、その同時の系列業務一覧がびっしり、この資料を作るだけでどれくらいの時間が掛かったんだろう?



「これ全部?
気が遠くなりそう」


「ほんの数ヵ月の話‥
この手は恵美里叔母の得意範囲で、力を貸して貰ったとも言うかな‥
そして今の遠藤の基盤になっているのも恵美里叔母の情報網、叔母の伝手は早乙女とクラスター社どちらにも強い、だから今年は遠藤の出番が多いのだよ」


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