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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第3章 享受2ー祖父が残したもの‥‥



まだ朝早く、十分に二度寝も出来る時間‥
起きない美紀を胸に抱き込み、私の方も目を瞑る、安心出来る美紀のぬくもり‥‥それに安堵して、私も眠ってしまったのは確か、だがたまにはこんなのも良い。



それから1時間か2時間か‥‥
美紀が「んっ‥‥」と言いながら、私の胸にすり寄って来た、これは目が覚める前兆‥
そんな私も美紀の髪に手を掛け、少しだけ起こして見る。



「・・・・紀永??」


「おはよう‥‥
少しは楽に眠れたかい?」


「・・えっ?
そう‥‥私昨日‥‥
でも此処って紀永のベッド」


きょとんと、私を寝ぼけ眼で見る美紀もまた可愛い‥
こういうのは惚れた弱味だが、こんな朝も悪くないと思ってしまう。



「デスクで眠っていたから、そのまま連れて来たのだよ‥
教えるとは言ったが、無理をすれと言った訳ではないよ美紀?」


「・・ごめんなさい紀永・・」


しゅんと、私の胸に顔を付ける美紀が愛しく、何時ものように甘やかしそうにはなるが、それはそれこれはこれ‥
夢中になると、周りが全く見えなくなる美紀、私が言わなければ他は誰も言わないだろう。



「覚える事が悪いと言っているのではないよ、ただ無理をしてまで覚えろとは私は言ってはいない‥
時間は十分にあるのだから、本当に時間の空いた時にやりなさい美紀?」


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