この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第4章 享受3-紀永が残していた物
毎日やっていたいけど、平日の仕事は仕事、その代わりタブレットに登録した株取引は昼休みにやってる。
場所はシステム課があるフロアーの隅っこ、ほら倉原父が煙草を吸っていた喫煙所がある休憩スペース‥
今は禁煙嗜好だから、この休憩スペースを使う人は少ない、それが便利とも言うけれど。
(完全に避難所だよね此処)
何かあれば何時もこの場所、朔夜叔父様とのトラブルがあった時も、この休憩スペースに居たんだもの、完全に避難所でしょう?
そんな事を思いながらタブレットを開き、数字だけ表示されるように変えた株式情報を閲覧中、この手は数字だけで十分じゃない?
(・・そろそろステイだね・・)
チマチマとやり、だけどかなりの量を売り買いしたとは思う、後は待つ‥‥買い株が上昇するのを待つ、これも戦法の1つなの‥
この場合予測買いだから、結果は後で付いて来るってやつ。
「・・倉ちゃんまた此処?」
「結城さん、それに堀之内部長も珍しいですね?」
どちらもこの場所に来たのを見たのは始めてだと思う、本当に珍しい話。
「俺は倉原主任が居ないか見に来ただけなんだが‥‥」
「自販機使うんだったら、向こうの休憩スペースよりこっちの方が争奪戦が少ないんだ」
「確かに少ない‥‥ですよね此処」