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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第4章 享受3-紀永が残していた物
「それ前にも言ってた、目標の為にクラスター社に入社したって‥
倉ちゃんの目標は何?」
「・・・
目標というか、追い付きたい憧れの人が居るんです、私はこの3年間それを目指して頑張って来た‥
とはいっても、全然追い付ける気がしませんけど」
あれを見ちゃうとね?
私の努力もまだまだだなぁって実感しちゃう、それくらい紀永が残していたあの本は凄い、本が真っ黒になるほど努力した痕、それを結果に結び付けた実力、こう考えるとまだまだだよ。
「倉ちゃんの憧れの人かあ‥
何処かの博士とか凄い人っぽい」
「‥‥‥博士‥‥‥」
結城さんの言葉に‥‥堀之内部長は後ろを向いて肩を震わせ笑ってる、そりゃ誰か知っていれば博士は笑うよ、全然違うもん。
「‥‥博士と言えば、リチャード・マシュー博士も憧れの1人ですよ?」
「うっ!
米国の天才博士‥‥」
「確か縮小軽量化が専門項目で、大手IT企業の顧問もしている有名な博士だった筈」
「はいそうです、私も米国に行って半年ほどリチャード博士の研究室に居ました‥
面白い発想をしますよねリチャード博士って、半年だけだったのが少し勿体ないくらい、色々と教えて貰ったんです」
「‥‥マジ!?」
「なかなかに偏屈とも聞いていたが、倉原君がそう言うのだったら、案外噂だけだったか」
「しっかり偏屈ですよ?
意見曲げませんし、行った早々これ分かるかでしたし、慣れるまで大変かも??」