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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第4章 享受3-紀永が残していた物
「‥‥噂通り‥‥」
「偏屈だが実績はある、ただ倉原君がリチャード博士を選ぶとは思わなかった」
「日本からリチャード博士への紹介状を貰ったのもありますし、私がテーマにしていたものにリチャード博士が一番近かったのもあります‥
多少偏屈なのは、研究テーマが微妙な分野の為で、リチャード博士自身は聞く耳を持つ良い博士でした、今でもメールのやり取り程度はあります、しっかり返信してくれるので‥‥」
「意外な繋がり、倉ちゃんって縮小軽量化が専門なの?」
あ‥‥話し過ぎたかな?
リチャード博士関係だと、そこに行き着くんだし、もう少ししっかりしなきゃバレるでしょう。
「専門という訳じゃ‥‥
でも最新研究なので身にはなったと思ってますが、研究室の方が高度過ぎ」
「仕事という実績では無いんだ、研究室が高度で当たり前の話なんだが‥
それでも半年居れば、某ら自分の為にはなるもの、それは倉原君の実績になる」
「‥‥まだまだですけど‥‥」
今見ているのだって、実績になるのは何時の話やら‥
焦らずにが紀永の言葉、だけど少し焦りたい私の思い。
早く役に立ってあげたいの、手伝ってはいるけれど、1人頑張る紀永の為に、私は出来る限りの事をしてあげたい。