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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第4章 享受3-紀永が残していた物
いつの間にか私のタブレットを覗き込んでいるし、本当にもうしっかりしているんだから!
「‥‥‥左から3番目、出した方が懸命ですよ、では私はこれで‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥
っ!えぇっ!!」
一瞬ボーっとしてしまったけど、慌ててタブレットに表示されている数字をチエック、そうすれば分かる遠藤さんが言って行った意味。
(流石、少し見ただけで何かバレちゃった、それにこの手は遠藤さんの得意分野)
秘書としてだったら、他社の情報に詳しいのが遠藤さんのスキル、指摘された場所も表向きは好調な会社だけど、内々の話では微妙と言われている会社‥
はあ、私って遠藤さんにすら敵わない。
「行っちゃった‥
遠藤主任は迫力あるなー」
「伊達や酔狂で第1秘書をやっている訳じゃ無い、遠藤主任の実績は社内でも証明済みなんだ、だからこそ会長専属なのに秘書部長、妥当な人事と言われている」
「婚約者候補だとか、後継者候補とか言われての秘書部長じゃ無かったんだ、堀之内部長が認めるんだったら、本当に能力査定‥‥遠藤主任って凄い」
「‥‥ですね‥‥」
指摘された分を売りに出しながら、遠藤さんの部長昇進話を聞いていたけれど‥
遠藤さんが部長昇進したのはお披露目の後だから誤解されがち、でも堀之内部長の言うように、純粋に能力査定とも言えなくも無い。
微妙なんだよね今の遠藤さんの立場は‥
私は何もしてあげられない、多分遠藤さんはまた、私の意思と突っぱねるから。