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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第4章 享受3-紀永が残していた物
「確か‥‥21才で既に第1秘書、今は27才だったか?
6年も会長に付き従っていれば、部長昇進は当たり前、決して噂されている事で昇進とは俺は思わないが、上の判断は何かあった筈‥‥まあ、こんな事を言うと目を付けられるな」
「遠藤主任って俺と2才しか違わない!?」
「・・・・・・・」
そりゃ驚くよね、あの物腰だもん‥
もっと上‥‥なんて話もたまに聞くけど27才なのは本当、でも紀永といい遠藤さんといい、どうしてこう年齢不祥なんだか。
「・・・??」
あれ?
行ったと思っていた遠藤さんだけど、少し見えない場所に佇んで‥‥
ああなるほど、遠藤さんが此処に出て来た意味が分かった。
「・・・
そろそろ休み時間が終わりそうなんで、化粧室に寄ってから戻りたいんですけど良いですか?」
「ああ、引き止めて悪かったな倉原君」
「女性なんだから、そんな時間も必要だよな、悪い俺は先に行くわ」
結城さんと堀之内部長と別れて化粧室‥‥‥と見せ掛けて、隠れている遠藤さんの元へ、私を呼び出すのが目的と思ったのが理由。
「‥‥どうしたんですか?
わざわざ直接なんて??」
「本社内なのにすみません、急ぎだったもので、メールより直接の方が良いと思いました」
「急ぎ??」
本当に珍しいんだよこんな事、何時もはメールで来るもの‥
だけど良い予感がしないのは何故?