この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第4章 享受3-紀永が残していた物
今度こそ遠藤さんは本当に行ってしまったけれど、私の方はいきなりの事に動けない‥
話もそうなんだけど、遠藤さんとの距離感があまりにも近く、そしてあんな行動をするなんて‥‥驚きにまだドキドキしてる。
「‥‥はあ‥‥
ドッキリじゃ無いよねこれ‥‥」
そう溢したいくらい驚いたんだもの!
此処であれは無しでしょう遠藤さんっ!!
「・・・
なるほど、遠藤主任の用事は倉原君だった訳だ」
「・・きゃっ!?」
「お‥‥おいっ!倉原君!?」
だって、だって、今声を掛けられるとは思わなく、堀之内部長の声に今度こそ悲鳴を上げてしまった私‥‥ちょっと情けないかも‥‥
「‥‥‥驚いたぁ‥‥‥」
「すまんすまん、戻ろうと思ったら見えてしまってな‥
しかし、あんなに慌てた遠藤主任は初めて見た」
さっきの?
口を塞がれたあれ??
「流石にあれは‥‥
ですが、普段はあんな感じですよ?」
「それだけ倉原君が特別なんだな‥
本社内で見る限り、あの固い態度を崩した事は1度も無い、ましてや女性に近付き過ぎる事も、ああ慌てる事も見た事が無いんだ」
「‥‥我慢する人だから‥‥
何があっても、第1秘書の態度を崩さない、それは屋敷に居ても同じで、私ですらプライベートを見たのは数回きり‥
後は全て秘書対応、そんな人なんです真面目ですよね」