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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第4章 享受3-紀永が残していた物



今度こそ遠藤さんは本当に行ってしまったけれど、私の方はいきなりの事に動けない‥
話もそうなんだけど、遠藤さんとの距離感があまりにも近く、そしてあんな行動をするなんて‥‥驚きにまだドキドキしてる。



「‥‥はあ‥‥
ドッキリじゃ無いよねこれ‥‥」


そう溢したいくらい驚いたんだもの!
此処であれは無しでしょう遠藤さんっ!!



「・・・
なるほど、遠藤主任の用事は倉原君だった訳だ」


「・・きゃっ!?」


「お‥‥おいっ!倉原君!?」


だって、だって、今声を掛けられるとは思わなく、堀之内部長の声に今度こそ悲鳴を上げてしまった私‥‥ちょっと情けないかも‥‥



「‥‥‥驚いたぁ‥‥‥」


「すまんすまん、戻ろうと思ったら見えてしまってな‥
しかし、あんなに慌てた遠藤主任は初めて見た」


さっきの?
口を塞がれたあれ??



「流石にあれは‥‥
ですが、普段はあんな感じですよ?」


「それだけ倉原君が特別なんだな‥
本社内で見る限り、あの固い態度を崩した事は1度も無い、ましてや女性に近付き過ぎる事も、ああ慌てる事も見た事が無いんだ」


「‥‥我慢する人だから‥‥
何があっても、第1秘書の態度を崩さない、それは屋敷に居ても同じで、私ですらプライベートを見たのは数回きり‥
後は全て秘書対応、そんな人なんです真面目ですよね」


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