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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第4章 享受3-紀永が残していた物
「・・・
随分と昔の話になるのだけどね‥
紀永さんが突然私のところに来て、これを預かって欲しいと‥‥」
差し出されたのは、小さなアクアマリンが沢山付いた、細いチェーンのブレスレット1つ。
「女っ気が無い自分のところに置いても不味いから、私に預かってくれないか‥‥そう紀永さんは言ったわ‥
将来を見据えて、美紀さんと一緒に暮らし、これらが本当に使う時が来るその時まで、だから話を受けたの」
「私が使う‥‥‥」
「初めはその1つ、それから定期的に持って来るようになり、今はこんなに沢山‥
紀永さんの夢だもの、聞いてあげたくなるわ、そうそう全ての宝飾品はしっかりと手入れしてあるわよ?」
恵美里叔母様が見た方向‥‥テーブルの上には、宝飾品の収納箱が沢山‥
これ全部?紀永がずっと用意していた物、うんん少ない時間を使ってでも、紀永が残していた物‥‥‥私の為に‥‥
「・・・こんなに沢山・・・」
開いて見れば、イヤリングやネックレス、指環に時計にアンクレットまで多種多様、それも幾らするのよと思う物ばかり‥
1つ1つ買い集め、恵美里叔母様に渡していたんだ紀永は‥‥ちょっと泣きそうな気分。
「その宝石類に似合う服を作りましょう美紀さん?」
「‥‥はい、恵美里叔母様‥‥」
何時もは逆らう私でも、これを見せられると逆らえない、叔母様の合図で後ろにに控えていた業者達が、私を採寸していく‥
私はただ黙って従うだけ。