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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第4章 享受3-紀永が残していた物



どうやらスーツやドレスをメインで作るらしく、数あるデザインや生地のサンプル、その選んだ組み合わせによって、更に合うデザインを追加していくみたい。


あれが良い、これが良いと、叔母様と話ながら選ぶ夢のような一時‥
そしてデザイナーは、今トレンドになっている紫吹碧、かなり危ないラインのドレスなんかをデザインする人なんだけど、今回は私の希望に沿ってくれるらしい、ほら背中の傷だとか隠れるように。


下着からウエディングドレスまでだったかな?
それが紫吹碧のデザインセンス、だけどオーダーメイドはあまり聞いた事が無い人なのに、良く頷いて貰えたよね?



「恵美里叔母様、どうして紫吹碧なの?」


「それは私では無いわ、紀永さんが個人的に頼んだそう」


「彼女の夫とは仕事上の付き合いがあり、話をしたら快諾してくれたのだよ‥
向こうも近い世代のお嬢さんが居るのだが、どうしてか紫吹ブランドは着たがらないと溢していた」


「愚痴を溢すほどの知り合い」


後々になって、どうして知り合いか知る事にはなるんだけど、今の私は意外な繋がりに驚きの方がいっぱい‥
紀永の人脈って‥‥どんな人脈をしているのと言いたい気分、分かるでしょう?


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