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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第4章 享受3-紀永が残していた物
美紀が恵美里叔母に隣の部屋に連れて行かれるのを横目で見つつ、私は手持ちの端末から美紀に似合いそうな追加の宝飾品をリストアップ中。
オークション形式だが、上限値を決めておけば後はバイヤーが勝手に競り落としてくれる、落札者が誰か分からないようにする為、この世界では普通にある事。
(ついでだから、表向き用の車も選ぼうかね?)
私の車は有名‥‥と、美紀に常々言われているから、美紀専用の車を選ぶのも良いかも知れない‥
スポーツタイプは嫌がる美紀だ、ロールスロイスかベントレーなどの安定性を重視した車、その辺りが一番無難な線か?
端末を切り替え、私が良く使う車のオークションサイトへ‥
チェックしているのが私好みの車ばかりだが、視点を変え安定性のある車を覗く。
「‥‥ふむ‥‥
やはりこの辺りか‥‥」
私が見ているのは、ロールスロイス ファントムの詳細情報‥
レトロ感を出しながらも安定性は十分、これより小型になるゴーストの方がデザイン性には長けてはいるが、安定性となるとファントムが上。
「会長?」
「ん?
ああ、選ぶのだったか‥」
「会長は何を‥‥‥車ですね」
「表向き用だ、このクラスが一番適している、そう思わないか伊織?」
今日は完全仕事対応、美紀や伊織が否と言わさない為にと、業者が入っている為‥
こうでもしなければ、2人共に異を唱えるのは一目瞭然。