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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第5章 享受4-またもやニアミス
「伊織さん、たまには休みの日にでも帰っていらっしゃい、孝一郎の物は後で誰かに運ばせますが、細かい物までは私も分からないわ、良いわね?」
「はい、空きを見付けて伺います、おばあ様」
「楽しみにしているわ伊織さん」
最後の最後に伊織にお小言、これも恵美里叔母らしい‥
伊織は叔母を見送りに行ったが、業者と叔母が居なくなり、私も漸く肩の荷を下ろした気分。
「やれやれ‥‥
今日は何も無く終わると思っていたのに、最後に爆弾を置いて行くとはね」
「爆弾??」
美紀は体験していないから・・
「叔母が置いて行ったパイだよ、私でも一口で限界だね‥
言っていなかったかい?胃薬必須だと‥‥」
「・・・そういう意味なの!?」
「何故か自分で作ると味音痴、しかも刺激物が強い事が多くてね‥
流石に食べないと言い切れ無く少量は食べるのだが、後に来る胃の負担が大きいのだよ、何度胃薬のお世話になったかな?」
「うそぉ‥‥」
私も伊織も、はっきりとは言いたく無く、今までは有耶無耶にしていたが、現物が目の前にあれば話さざる負えない‥
言いたく無かったのは、揃って何度も被害にあっている情けなさから、こればかりは叔母の情報網を使う上で回避出来ないのが痛い。