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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第5章 享受4-またもやニアミス



「祖母の台所には、恐ろしいほどの香辛料が並んでいますので、適当に入れるのですよ祖母は‥
住んでいた頃は、どれだけ密かに処分した事か‥‥その度に買い増やすのでいたちごっこ、こうなります」


戻って来た伊織が渋々ながらも説明、いったい伊織と叔母でどれ程の攻防戦があったのか?
考えただけで、私の方が胃が痛くなりそうだ。



「それと先ほどの話ですが、EAホテルのレストランにアポイントを取り、個室懐石で予約を入れています」


「勿論人数は3名だね伊織?」


「・・・仕方が無くですが・・・」


終始渋い顔の伊織だが、素直に話は聞くよう‥
そうなると美紀は良いとして、私と伊織の着替え、特に伊織か。



「伊織、お披露目の時に作ったスーツがあったね?
それに着替えて私の私室に来るように、後コンタクトは無し‥‥良いね?」


「分かりました会長‥‥はあ‥‥」


「紀永、私はこのまま?」


「せっかく着飾ったのだからそのままだよ、私も伊織も美紀に合わせて着替えるから」


「またお嬢様系‥‥はあ‥‥」


伊織も美紀も揃って溜め息‥
私はさほど気にならないが、正式となると殆ど出ない2人には面倒くささを感じるのだろう、だが慣れは必要な事であり、今のうちから揃って慣れさせなければ後が辛い。


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