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第5章 享受４-またもやニアミス

相手が私という事もあり本格和食懐石‥‥だが、美紀も伊織も無難にこなす‥
やはりこの手の心配は無用だった訳だ。



「‥‥でも会長、今はエスニックなども流行りです、外国人は和食を好みますが多国籍、これも視野に入れて見ては？」


「分類上どの国の人間にも合う多国籍というのも悪くない‥
そう‥‥次の会議にでも取り入れて見よう、流石に留学は伊達では無いね」


「米国は多国籍人種ですので‥‥
それにアジアンと日本を間違える事が多いと思います、餃子が日本の料理とか‥‥くすっ‥‥」


「日本もアジアンの一部ですよ美紀さん、ですが確かに中華や台湾系の料理を日本の料理と勘違いしているのは多いかと‥」


「ですから多国籍‥‥
国を問わない料理は受け入れやすいと思いませんか？」


実際に海外居住や海外留学を経験した伊織や美紀の意見、見聞きした物がそのまま自身の糧になってはいる‥
これはこれで私としては喜ばしい限り。


世の中グローバル社会、何事も国内だけ目を向けていれば良い時代は終わりを迎えている、その点に於いて２人の判断は正しい。