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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第5章 享受4-またもやニアミス

「これは早乙女社長・・・」
続きを話そうとしたが、社長の隣に居る女性を見て、私は言葉を失ってしまう‥‥何故という思いと共に‥‥
(・・何故リュカが社長と一緒・・)
函館で一夜の関係を持ってしまったリュカ、そして去年のX'masに偶然再会し、私は彼女に対し拒絶の意思を示した‥
その時に、話をしていたリュカの控え室に入って来たのは‥‥‥社長‥‥‥
「その格好から見ると正式か‥‥」
「・・会長達も来ております早乙女社長」
「またとんだ鉢合わせだな‥‥」
表情的には当たらず触らずの無表情に徹してはいるが、心の中には動揺がある‥
リュカ‥‥という訳では無く、美紀様がこれを見てどう思われるかの方。
今の美紀様は会長並に勘が良い‥
私も社長も知らぬ存ぜぬを通すだろうが、見破られはしないか?
その心配の方が大きいのは確か。
「‥‥朔夜、お邪魔になるようでしたら‥‥」
「いや邪魔にしている訳では無いんだリュカ」
「っっ!!」
2人の気楽な名前での呼び合いに、不思議なほどに動揺しているのは私‥
そんな資格など無いくせに、何故私は動揺する??

