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禁断背徳の鎖外伝ー享受の恩恵
第5章 享受4-またもやニアミス
「あのな嬢ちゃん、これは少し反則だろう‥
それに良く遠藤の目を盗んで来たもんだ」
「遠藤さんは屋敷に帰っていません、そして少しだけ違う人から話を聞いて来ました‥
それで話をして貰えますかリュカさん」
「話を‥‥彼奴め‥‥」
「分かりました、どんな話かは知りませんが‥‥」
「良いのかリュカ?
嬢ちゃんも、あまりリュカを虐めてくれるな」
「私は普通に話をしたいだけです社長?」
「こんな時に限って社長と呼ぶな!」
こうは言ってるけれど、朔夜叔父様は立ち入る気は無いらしい‥
そして人が絶えず行き来するロビーでは話にくいので、私が選んだ場所は前に桜と話をした、ほぼ無人の大広間の前。
「それで私に話とは?」
「遠藤さんが動揺していたのに気付きましたか?」
「伊織が動揺?
私は何も感じなかったわ」
普通は中々見破れない、遠藤さんの微妙な表情の変化‥
リュカさんは分かるのかと思ったら、ちょっと違ったみたい。
「動揺していました、あらかさまにリュカさんの方を見ようとはしませんでしたよね?」