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流されカノジョ
第2章 隣の一軒家に住む受験生
「んく、ん…」
学生の性欲に際限なく求められ、情事を終えた彩はミネラルウォーターを喉を鳴らして飲みこむ。
「彩さん、凄く気持ちよかったです」
シャワーで汗を流した真央が首にタオルをかけて彩の隣へとソファーは腰掛けた。
「真央くんも飲む?」
差し出されたペットボトルを受け取って一口飲めば、冷たい水が身体を流れるのがわかる。
「僕、彩さんの彼氏になりたいです」
そっと頰を撫でて顎へと滑らせ自分と視線をあわせる。
その真剣な表情に彩はきゅんとしたが、笑顔を見せた。
「私は、模試の結果が良かったから、真央くんのためにご褒美を与えただけだから。
真央くんにご褒美欲しいって強請られたから流されただけ」
立ち上がって窓をカラカラ…と開け外の空気を取り込めば風が吹いて彩の髪が揺れた。
「じゃあ、大学受かったら…その時はスペシャルな事期待してますから」
そう言って濡れた髪もそのままに身支度した真央は隣の一軒家へと帰って行った。
「パイズリなんて初めてだったのに、これ以上なんてあるかなぁ…」
夏の生温い風を受けながらマンションを出て隣の家へ入っていった姿を見つめ呟いた。
(あくまで私は自分の意思で流されることを選んでるわけじゃないから、気づいたら流されている事にやっと理解するの)