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3年目のプロポーズ
第1章 3年目のプロポーズ
「……はぁ」
恍惚な表情を浮かべ、優馬は自分の腕の中で眠る彼女を見つめていた。
「……あぁ美樹、すごく綺麗だ」
優馬は彼女の頬を撫でる。ざらつく肌には既に血色がなくなり、真っ青になっている。
しかしそんなことは気にも留めず、優馬は冷たくなった彼女の身体を抱き締め、体中に口づけた。
「ん、っはぁ、好きだよ、美樹」
好きで、好きで、たまらない。
彼女の首元には、チェーンで締められた跡がくっきりと残っていた。
「ふふ……」
僕がつけた、永遠の愛の印。君は気に入ってくれたかな?
「あぁ、いけないいけない」
はっとして、優馬は立ち上がる。死後硬直が始まる前に、彼女を着飾ってあげないと────