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3年目のプロポーズ
第1章 3年目のプロポーズ
「……よし、できた」
二階の角部屋。大きな窓を背景に、用意していたドレスを彼女に着せてやる。
「やっぱり……君は白のドレスがよく似合うね」
昔から彼女に結婚願望があるのは知っていた。そして、その相手が優馬自身であってほしい、と願っているのも、隣にいるとよく伝わってきた。
「でもね美樹……結婚なんかしなくても、永遠の愛は誓えるんだ。分かる?」
彼女は頷かない。
「ふふ……まぁ、せっかくだし、プロポーズぐらい、してもいいかな……」
優馬は彼女を片手で抱き留めたまま、ベランダに出た。