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SOS
第3章 無限と有限

「目を瞑れ」

木崎はゆっくりと瞼を下ろす。この儀式も、これで最後だ────

自分の額に、悪魔の手が添えられる感触があった。額から伝わる悪魔の手は何故かとても熱かった。

何故だろう? いつもは氷のように冷たいのに。

疑問に思う木崎。だが麻酔にかけられたかのように、彼の意識は段々と遠のいていった。
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