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愛しき俺の半身
第3章 妹だから…?



怜太も俺と同じ大学に行く。

その為に元々怜太から俺に学祭を見に行こうと言い出した話だ。

怜太は星桜と杏果も誘えと初めっから言っていた。


「明日は行くから心配をすんな。」


思わず怜太には笑ってしまう。

杏果も星桜も短大に進む事が決定しているが、杏果も普通の大学には興味があるらしい。

星桜は俺が行くならどこにでもついて来る。


「じゃあ、また明日な!」


怜太が納得をして帰るから俺はロードバイクを飛ばして帰る。

星桜と一緒に居てやれる3日間。

時間を一秒でも無駄にしたくなかった。

家に入る。

まずは玄関の靴の確認をする。

チッ…。

靴がない。

まだ星桜が帰っていない。

星桜の学校からうちまでの距離は歩いて僅か5分。

それなのに俺よりも先に帰っていないという事は何かがあったという事だ。

ロードバイクを再び出して星桜の学校へと向かう。

星桜にはこの道以外の道は使うなと教えてある。

すれ違いには絶対にならない。

学校の手前で変な男の集団を見つけた。

星桜が男達3人に囲まれている。


「星桜!」


既に星桜が泣いている。


「誰だよ?お前…?」


男の1人がそう言った。

星桜が通う女子高の少し向こうにある馬鹿高校の連中だ。


「その子の兄貴だよ。」


さすがに男達が微妙な顔をする。


「シスコンかよ?」


男達が俺の方を向いたから、やっと星桜が男達の中から抜け出せた。


「星耶!」


すぐに俺のところに駆け寄って来る。


「別に俺らはなんにもしてねぇよ?ちょっと声を掛けたら、その子が勝手に泣き出したんだ。」


男の1人が言い訳をするように言う。



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