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愛しき俺の半身
第4章 迷惑な女の子



星桜と2人で暮らしたら、星桜を他の男の目に触れさせないように閉じ込めてしまうかもしれない。

杏果としっかりと手を繋ぎ、子供のような笑顔で改札を抜け出した星桜を見ながらそう思う。

改札を何事もなく抜けた。

たったそれだけの事で幸せな顔をする星桜…。


「星耶!」


嬉しそうに俺に駆け寄って来る。

そして、それが当たり前のように俺の手を握って来る。


「行こうか…。」


大学に向かって怜太達と歩き出した。




大学の学祭は高校とは規模が違うと感じる。

まさにお祭り…。


「うわぁー!?」


星桜が大きな目をクリクリとさせる。

ほとんど出掛ける事がない星桜…。

俺の手を握る小さな手が汗ばみ星桜の興奮を伝えて来る。


「絶対にはぐれるなよ?人が多いから、簡単には探せなくなるぞ。」


星桜にしっかりと言い聞かせる。

コクコクと小さく星桜が頷く。

万が一の為に目立つオブジェの前をはぐれた時の待ち合わせ場所に指定をする。

だけど、星桜の場合、この場所に辿り着くのも至難の技だ。

星桜が肩から下げるバッグにも携帯を入れてある。

その携帯も星桜は上手く使いこなせない。

星桜もそれがわかっているから必死に俺の手を握る。

星桜を連れて、のんびりとゆっくりと模擬店を見て回る。


「星桜ちゃん、食べる?」


いつの間にか怜太がタコ焼きを買って来て星桜の前に差し出した。


「星桜の分だけか?」


怜太を睨む。


「俺がそんな失礼な事をする訳が無い!ちゃんと杏果ちゃんの分も買ってある。」


怜太がドヤ顔をする。


「俺のは?」

「男に奢る趣味は無い!」


胸を張る怜太を殴りたいと思った。



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