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愛しき俺の半身
第6章 幸せの頂点



日曜日も星桜とはべったりと一緒に居た。


「帰りたくない…。」


星桜が病院に戻りたくないと言う。


「なら、星桜はもっと頑張るんだ。病院でご飯をしっかりと食べて、自分を傷つけるような事はしないと病院にわかってもらうんだ。」


初めて星桜に厳しい言葉を言った。


「頑張る…、頑張るから…。」


涙を流す星桜とキスをする。

ギリギリの時間まで星桜とキスをしてから病院に星桜を送り届けた。

夏になる頃には、月1度の帰宅が毎週になった。

まだ夜中に星桜が悲鳴をあげるが、それで自分を傷つける事はなくなった。

星桜は必死に戦い続けた。

病院での食事は相変わらずモタモタとしてしまい時間内に食べきれないという日が続いたが、病院側もそれは理解をしてくれた。

週末に俺と過ごす時はしっかりと食べている記録を出しているから病院側も俺のそばに帰す方がいいかもしれないという考え方を示してくれる。

問題は学校があるから、星桜をずっと見ていられないという部分だった。

俺が学校を卒業して自宅で仕事が出来るようになった頃に退院をするという方向で星桜の治療が続いた。

カウンセリングの先生にも最近は星桜があの時の恐怖を少しずつは話を出来るようになったから大丈夫だろうという答えに俺も安心をした。

夏休みは2週間を星桜と過ごせた。

久しぶりに星桜と近所のスーパーへ買い物にも出掛けたりして、元の生活に戻れると思った。

だけど…。


「いやぁぁぁっ!」


真夜中に星桜が悲鳴をあげる。


「星桜!ほら、星桜!大丈夫…。俺と星桜だけだよ。」


星桜を抱きしめてやる。

星桜の手が青白くなるほどに力強く俺の服を握る。


「星耶!星耶ぁ…!」


泣きながら俺にしがみつく。


「大丈夫…、もう星桜に怖い事は起きない。」


星桜を抱きしめて星桜の背中を撫で続ける。



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