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愛しき俺の半身
第2章 星桜という女



買い物を済ませて家に帰る。

星桜はまだ英語のプリントをやっている。

答えは全てあっている。

星桜は本当は頭がいい。

俺よりも良いはずだ。

何故なら星桜は教科書の全てを記憶している。

小説を読むように教科書を丁寧にじっくりと読む星桜は夏休みの前には教科書を丸暗記している。

それも全教科をだ。

ただ、ノートを書いたり、テストで解答をするのに時間が足りないというだけだ。

テストに星桜が答える時間が星桜のスピードに合わせた時間なら間違いなくオール100点を出せる星桜。

だから、中学の時の進路指導が星桜の場合は難しかった。

三者面談にすら来ない母親…。

俺が星桜の保護者代わりになった。

担任からは俺はともかく星桜が問題だという答えが返って来る。


「残念だが、星耶君と同じ学校は無理だという結論だ。その代わり、こっちの女子高なら星桜さんの学力なら短大までエスカレーターだから確実に行ける。」


幸いな事に、その女子高には担任の知り合いの先生が居るから学校側も星桜の事は理解をしてくれるという条件だ。


「なら、進学は星桜と別々にします。」


生まれて初めて星桜と別の道を進む決心をした。


「星耶…、星耶が居ない学校なの?」


3日間、星桜が泣いて俺にしがみついていた。


「その代わり、学校では杏果(ももか)が居る。家に帰れば俺が絶対に星桜と居る。だから大丈夫だよ。」


星桜にそう言い聞かせる3日間だった。

杏果は小学校から同じの幼なじみみたいな女だ。

星桜の親友の立場で俺がしてやれない部分は杏果が星桜の面倒を見てくれる。

体育の授業で着替えをする時など、授業に遅刻しないように星桜の着替えを手伝うのが杏果だ。



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