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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第6章 雨粒ちゃん
午前中は篠宮さんは雨粒ちゃんの執筆に取り掛かり、私は読書する。
体を冷やしちゃいけないと、タオルケットにくるまって…
篠宮さんが貸してくれた本は、エッセイが多い。
恋愛や推理小説などでなく、著者が半世紀を振り返ったものや、生き方について述べたもの。
私に生き方を問う為に選ばれたものなのかと思って訊いてみた。
「篠宮さんはエッセイばかり読むんですか?」
「う〜ん、他は医学書ばかりなんですが…」
「小説とかは?」
「作り物の話を読むところまでに至っていないというか…」