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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第6章 雨粒ちゃん
「作り物?」
「ああ、語弊がありましたね、僕ね、親に『勉強しろ、勉強しろ』って言われ続けて育ったんですよ。
それでね、このままでは貧相な人生になるって思って、大学に入ってから本を読むことにしたんです。
色んな人の生き方や考え方を学びたくてね。
だから、まだ小説までたどり着いていないんです。」
「ふふ、じゃあ、篠宮さんの雨粒ちゃんは、篠宮さんそのものの作品なんですね。」
「ああ、そうかもしれませんね。雨が降ってばかりで嫌だなぁ…とか思っていたけど、雨も好きで降ってるんじゃなくて、目的があるんだって発想から生まれました。」
「ふふ、篠宮さんは優しい目で色んなものを見ているんですね。」