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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第6章 雨粒ちゃん
お箸、お味噌汁、副菜から運び、最後に丼を持って行った。
「わぁ、親子丼ですか、美味しそうです。ああ、こんなことなら器を二つずつ用意すればよかった。」
確かに器は全て一つずつしかなく、篠宮さんの丼は麺丼、私のはサラダボールかスープボールだった。
「でも、中身を味わってくださいな。」
私の言葉に篠宮さんがハッとして箸を取る。
「いただきます。親子丼なんてお店でしか食べないから久しぶり、楽しみです。」
つい、『買いに行きましょう。』と言いそうになったけど、私は病人で『入院』ということでここにいるのだった。