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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第6章 雨粒ちゃん
チラリと盗み見れば、木田さんは、用意した紙に食材リストを書き始めていた。
一目惚れ…
霞に似ているからか…
病院と自宅の往復で、出会いなどない僕は、
完全に木田さんに惹かれていた。
雨が呼んだ出会い。
雨粒ちゃんの構想を練っていた時だからか、余計に雨を意識してしまう。
僕の考えた雨粒ちゃんが、木田さんと僕を引き合わせるきっかけを作ってくれたのだ。
そんな風に思えた。
『入院』とした時は、何も考えずに、単なる人助けだった。
一目惚れなんて告白したら木田さんは困ってしまうだろうか。
まずは医者として正確に診断して、良くなったら『退院』を言い渡さなければならない。
その上で、交際なりデートを申し込んでみようか…
それに週末は以前から親に決められた予定がある。
早く木田さんが良くなって、それまでに退院できると良い。