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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第6章 雨粒ちゃん
「……、……、」
懐かしい匂いに包まれて、懐かしい声を聞いたような気がした。
でも、夢だったのかもしれない…
私は懐かしい何かに包まれて、深い眠りに落ちた。
とても幸せだった頃の記憶のような夢…
ん…篠宮…さん…
目覚めると寝室のベッドにいた。
どうして…
篠宮さんがいないので、探しにリビングに出た。
篠宮さんはソファーで寝ていた。
起こそうか、寝室に戻ろうかと迷っていたが、篠宮さんの寝顔が苦しそうになる。
やはり看病疲れで篠宮さんが具合が悪くなったのでは?
心配になり、ソファーベッドに近づき腰を下ろして篠宮さんの額にそっと触れた。