この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第7章 退院
なるべく小さめのものを選んだが、それでも彼女にはぶかぶかだったが、近所だからと押し切り出掛けた。
夕方ではあったけれど、梅雨の晴れ間というべき爽やかな天気だった。
「あの…ちなみに、最寄り駅はどこですか?」
監禁さながらの一週間に木田さんが場所を訊いてくる。
「二子玉川ってわかりますか?」
「ええ。」
そんな間抜けな会話に木田さんがまた笑っていた。
多摩川沿いのマンションが自宅だが、川が近くにあるのが気に入っていた。
木田さんと土手を上がった細道を駅前に向かって歩いていたのだ。