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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第7章 退院

「篠宮さん…どちらがいいですか?」
「うん、どっちも素敵なんだけれどね。これからの季節、水色の方が涼しげじゃないかな?」
木田さんを説得して、今、洋服を選んでいる。
退院祝いと称して…
白と水色の二種類のワンピース、どちらも似合っている。
が、先程考えたように、霞と木田さんを被らせてはいけない。
木田さんは霞の代わりではないのだ。
両方買うという選択肢もあったが、木田さんが遠慮して断る。
僕はあえて水色の、白でない方を木田さんに勧めた。
「じゃあこちらで…」
「そのまま着せて帰りたいのでタグを取っていただけますか?」
「かしこまりました。」

