この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第3章 目覚め
医者…か…
新手の監禁かと思った。
そうじゃなくて、会社…
「会社…会社に連絡しないと…」
「すみません。勝手に鞄を拝見しまして、ご家族に連絡をと思い…
それで社員証を見つけまして、会社には僕から連絡しました。
病院に救急搬送され、入院している体でね。」
優しい笑顔、機転のきく話題、私の探すあの人に似ている。
でも、確証もなく、確認する勇気もなかった。
もし、そうだとして、あの人は私に会いに来てくれなかった。
あの数ヶ月を想い出として葬ったのだ。
今更、掘り返されても困るだろう。
そして、もしあの人でないなら、無関係な私の想いにこの人を巻き込むだけだ。