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第3章 目覚め

｢先生…いえ、篠宮さんは…病院に出勤しなくて大丈夫なんですか？｣

｢ああ、僕の心配なら無用です。
ホスピタルカウンセリングは外来はないんですよ。
手術や入院の前後の患者さんやご家族の不安を取り除いてあげる、そんな仕事で完全予約制なんです。

今週は出勤予定はないので、ここの入院患者さんに専念できますよ。｣

｢それって、私のことですか？｣

｢はい、生憎ここは病床数１なので入院患者さんは貴女しかいらっしゃいません。｣