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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第3章 目覚め
「うふふ、随分贅沢な病院ですね。」
「ああ、ご家族はいかがでした?
お見舞いに来るとなると、やはり、本院に転院してもらった方がいいので…」
気になっている癖にストレートに聞けない僕は卑怯者だ。こんな風にして彼女の家族構成を聞こうだなんて…
そして、聞いてから慌てた。逆に結婚していて、『主人が…』と言われることを想定していなかったと…
「家族は…居ません。一人暮らしです。」
「ご実家は、遠いのですか?」
独身らしいとわかり、つい踏み込んで聞いてしまう。
「はい、両親もおりませんし、遠いので…
誰も連絡を取る人はいないんです。」